「いなくてもいい子」
なんていない

 ― 児童養護施設の子どもたちに未来を届ける

私の名前はミカ。
物心ついたときから、家の中は、暗くて、寒くて、汚くて。
聞こえるのは、テレビの音と、怒鳴り声。

お父さんはいつもお酒を飲んで。
お母さんは帰ってきたり、こなかったり。

名前を呼ばれるのが、怖かった。
呼ばれたら、叩かれるから。
呼ばれなければ、叩かれない。

ある日、学校の先生が、青あざに気づいてくれた。
その日の夜、児童相談所に行った。
4年生のときだった。

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私のことなんて、誰にも知られなくていい

ミカさんはいま、15歳。
児童養護施設で暮らしています。
静かで、手のかからない子。
落ち着いて、大人っぽい子
だといわれます。

でも、心の中では、「私のことなんて、誰にも知られなくたっていい」
そう思って、自分の気持ちを閉じこめていました。

生まれ育った環境がゆえに、「自分はいなくてもいい子」だと思ってしまう子がいます。
思ったことを口にすることすら、ためらってしまう子がいます。

子どもには無限の可能性があること、
何にでもなれる存在であることをわかってほしい。
そんな活動を、ご寄付で応援していただけませんか。

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施設には同じような年の子がいっぱいいて、職員さんはみんなやさしい。
インスタントじゃない、あったかいごはん。
ふかふかのお布団。おふろも一人で入れる。

だけど、心は冷たいまま。
隅っこで、ひとりで、本を読んで過ごす。
とにかく目立ちたくなくて、怒られたくなくて、誰にも迷惑かけたくなくて。

心にふたをしてしまう

児童養護施設では、子どもたちの安全と健康に配慮された生活が保障されています。
そのためのルールも、あります。
本もおもちゃもなんでも共用。お手伝いの当番。テレビは順番。出かけるのは許可制です。

そんな生活の中で、ミカさん自身が、心にふたをして、見過ごしにしていた気持ち。
「わたしだって、話したい」
「わたしだって、聞いてほしい」──

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新学期、施設にやってきた大学生ボランティアのナオさん。
明るくて、目があうと笑ってくれる。

「ミカちゃん。お話、つくってみない?」
「ルールとか、正解とかないんだよ。好きなこと、なんでも書いていいんだよ」

名前を呼んでもらって、うれしい

児童養護施設の子どもたち一人ひとりに寄り添い、支える大学生ボランティア。
心の中に抱えていること、誰にも相談できないでいたことを、少しずつ解きほぐして、前を向いて歩けるように応援します。


ナオさんの勧めでミカさんがノートに綴ったのは、「しゃべれない猫」が宇宙を旅する物語。
言葉は話せないけれど、星の声や風の音を感じることで仲間をつくっていく猫のお話です。

あなたのご寄付が、ミカさんたちの背中を押す力になります。
どうか、いっしょに子どもたちの未来を支えてください。

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自分の声を、見つける

毎週のナオさんとの時間が、楽しみになったミカさん。

夏になると、ピースワラベのスタディキャンプに参加しました。
海の見える町で、全国の施設の子や、外国人の学生、大学生たちと、数日間。
ナオさんもいっしょです。

ミカさんは、「しゃべれない猫」の物語を発表しました。

「この猫は、しゃべれなかったけど…
少しずつ、自分の声を見つけていきました。
わたしも、ちょっとずつ見つけられる気がしています」

みんなから、やさしい拍手が起きました。
ナオさんと目があって、小さく笑いあいました。

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いま、ミカさんは高校1年生。
将来は絵本作家か、図書館司書になりたいそうです。
図書館で手書きのPOPを書いたり、小さな子どもに読み聞かせをしたりしています。

幼いころ、自分のことを「いなくてもいい子」にしていた女の子が、
いまは、自分の声で、未来を描いています。

300人に1人の子どもが児童養護施設で暮らしています

日本では約3万人の子どもたちが児童養護施設での生活を余儀なくされています。

児童養護施設に住む子どもたちは、次のような事情を抱えています。

■ 虐待(身体的・性的・心理的・育児放棄):全体の約6割
■ 家庭の貧困
■ 親の精神疾患・依存症
■ 親の行方不明・拘束(服役など)
■ 親の死亡・災害などによる孤児状態


子どもは、生まれ育つ環境を自ら選ぶことができないのです。

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全国の高校卒業生の半数以上が進学するのに対し、施設出身者では5人に1人以下。
経済的な不安、精神的な孤立、支援不足などが進学の障壁になっています。

進学しても、中退率が高いことも課題です(家庭からの継続的な支援が得にくいため)。

このような子どもたちの未来の可能性を支える活動に、ピースワラベサポーターとしてご参加ください。

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●あなたのご寄付でできる支援(例)

 毎⽉1,000円 / 毎⽇33円 
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居場所の備品(教材・娯楽用品など)→安心できる「日常の居場所」

 毎⽉5,000円 / 毎⽇167円 
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継続的な個別サポート(大学生サポーターとのコミュニティ運営)→心のモヤモヤを話せる「信頼の時間」

 毎⽉10,000円 / 毎⽇333円 
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イベント参加費や体験の機会→世界が広がる「出会いの体験」

決してひとりなんかじゃない。
夢を抱いたっていい、語ってもいい。
それこそが子どもの未来を拓いていく原動力なんだから。

私たちといっしょに、子どもたちの夢を応援してください。
今日できる一歩を、踏み出してみませんか。

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●ピースワラベサポーターになると

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1. 入会セットをお送りします。
会員証、リーフレット、ポストカードをお送りします。

2. ニュースレターや報告書などをお送りします。
子どもたちの様子やツアー、イベントの模様など、活動の最新情報をご紹介します。
また、皆さまからのご寄付がどのように使われているのか、分かりやすくご報告します。

●ご寄付は税控除の対象となります

(12,000-2,000)×0.4=4,000円

(36,000-2,000)×0.4=13,600円

※一部自治体において、個人住民税の軽減措置(寄付金控除)の対象となることがあります。
※上図は、税額控除を選択した場合です。控除には限度額があり、実際の税額は所得などにより異なります。

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※特定非営利活動法人ピースウィンズ・ジャパン(認定NPO)へのご寄付は、 寄付金控除など税制優遇の対象となります。

●よくある質問

Q  寄付はどのように使われますか?
A   国内外での越境体験(現地での宿泊費や渡航費、学習体験プログラム費等)や、伴走支援(研修費・交通費・教材費・コーディネート費用等)、社会的養護下にある子どもたちの現状を伝える広報活動(広報映像制作・パンフレット印刷・イベント開催費・ウェブ発信)などにたいせつに活用させていただきます。
※使途や受領後の対応など、寄附金の取り扱いに関しては、ホームページ上の「寄付金等取扱規定」でご覧いただけます。

Q  退会することはできますか?
A   もちろん、ご自由に退会いただけます。また、金額の変更もいつでも可能です。退会のご連絡がない場合は、自動更新として翌月以降もご寄付をいただきます。

Q  領収書はもらえますか?
A   はい、ご希望の方に、毎月のご寄付は毎年1月に前年1年間の領収書を発行しています。ご希望の旨をお申しつけください。

●ピースサポーター様からの応援コメント

何か起きてから反応的に寄付より、少なくても継続支援していくほうが長期的にもこちらの精神的にもなにか清らかな流れだと思いました。 応援する心を私も持とうと思います。(近畿在住)

現地で支援やお手伝いは出来ないけど、お金なら自分が働いてる内は何とか出来ると考えました。 日本から遠く、慣れない土地での過酷な現場で支援されてる皆様を心から尊敬します。 微々たる金額ですが、少しでもお役に立ちたいです。(近畿在住)

応援しています!現地で命をかけて困窮している人々を支援しているみなさんに心からの敬意と感謝をお伝えします。力による取り引きがまかり通る世界情勢下、命、人権、平和という普遍的な人道の大切さを示しているみなさんを誇りに思います。ありがとうございます。(関東在住)

人種、宗教が違っても、同じ地球に生きる仲間、地球人なのです。お互いの違いを認め合う大切さを解ってほしい。壊すのは簡単。失われた尊い命は戻らない。
世界の人々が平和の思いを1つにして、行動していかなければならないのです。
危険と隣り合わせな状況下ですが、世界の関心が低下しないように、現地の方の生の声や惨状を発信し続けてください。応援しています!(甲信越在住)

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あなたのご寄付が、不安の中で立ちすくんでいる子どもたちの明日の希望になります。
子どもたちの未来のために、ピースワラベサポーターにご参加ください。
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※こちらはクレジットカード専用の申込フォームになります。銀行口座からのお引き落としをご希望の方は、口座振替申込書依頼フォームよりご連絡ください。お申込み用紙をお送りいたします。

運営団体について

特定非営利活動法人ピースウィンズ・ジャパン(認定NPO)は災害や紛争、社会構造の変化などによって危機にさらされた命に対して国内外問わず支援活動を行う、日本発祥のNGO(非政府で非営利の民間組織)です。
大西健丞により1996年に設立され、設立以来、世界各地に支援を届け続けています。