子どもの貧困が社会問題化して久しくなります。
2021年現在、日本の子どもの相対的貧困*率は11.5%。 日本の子どもの約9人に1人が相対的貧困状態にある計算になります。
貧困によって進学の道が阻まれていることも、統計によって明らかになっています。内閣府の調査では、全世帯の子の大学等進学率が73.0%であるのに対し、ひとり親家庭は58.5%、生活保護世帯では35.3%(2017年)。児童養護施設出身者は約18%(厚生労働省/2021年)、全世帯のわずか1/4程度です。
経済的な環境が、子どもから教育の機会を奪っているのです。
*相対的貧困:一定基準を下回る等価可処分所得しか得ていない状態を指す。例えば、冷蔵庫や暖房器具が買えない、学校の制服代や給食費が払えないなど、ほとんどの人が持っているものを持てない状況のこと。
ピースワラベは、「どんな環境にいる子どもにもチャンスが与えられる世の中にしたい」という思いから、児童養護施設の子どもたちの留学を支援する本プロジェクトを開始しました。
留学を通して、子どもたちの視野は広がり、成長のきっかけをつかむことができます。
夢にむかってチャレンジする子どもたちを、一緒に応援しませんか。
2024年スタディーツアーの様子
児童養護施設から推薦を受けた中学生・高校生の中から参加者を選抜します。短期の「スタディーツアー」を経験したり、希望者は高校を1年間休学しての「長期留学」に進むこともできます。
2024年8月、第2号生の8人が、短期「スタディーツアー」に参加しました。
◎100万円……「スタディーツアー」に1人が参加できます。(渡航費、滞在費、交通費、運営費など)
◎500~700万円……長期留学に1人が参加できます。(渡航費、学費、滞在費、運営費など)
※実際の費用は為替レートや学費などに左右されます。
私は日本初の公設民営のフリースクールを立ち上げて、25年間、貧困や不登校、被災した子どもなど、いろんな課題とたたかう子どもたちと一緒にすごしてきました。
その中で子どもたちに教えてもらったのが、どんな子も、自分の能力を花開かせるきっかけと場さえあれば、素晴らしく素敵で魅力的な大人に育っていくということです。
今回のプロジェクトからも、自分の経験を糧にして、やさしくてたくましいチェンジメーカーが生まれることを期待していますし、信じています。
また、その姿を見た施設の子どもたちが刺激を受けて、同じように世界を目指してくれる、そういう循環ができることも期待しています。
児童養護施設で育ってきた子どもは、経済面で大きなハンディキャップがあるため、「自分の人生ってこういうものか」と自分を小さく見積り、挑戦をする前に諦めてしまうことが多いのではないかと思います。
そんな中、僕は高校3年生の時にカナダで子どもの権利擁護について学ぶ機会をいただきました。
軽い気持ちで参加したものの、帰る頃には自分の思いを、施設の職員や行政機関などの大人に主張できるようになりました。
また、世界中の子どもがチャンスを掴める世の中にしたいと強く思うようになりました。
今僕はイギリスの大学に通っていますが、自分でも感じる変化は、問題や壁にぶつかったとき、「自分ならこうやって解決したい」と、前向きな視点で物事を考えられるようになったです。
カナダでの経験が僕にとって大きなターニングポイントとなったように、このプロジェクトが児童養護施設の子どもたちにポジティブな影響を広げていくと信じています。
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