ただ、家に帰りたい
だけなのに。

ミサイルが落ちてきてから、夜が怖い。

遠くに住んでいるおばあちゃんの家に逃げてきたけど、

そこにもミサイルは降ってくる。

「ウクライナを出よう」って、お母さんが言った。

その夜、隣の部屋から、おばあちゃんとお母さんが話しあう声が聞こえた。

朝になって、出発したのは私とお母さんだけ。

おばあちゃんは「私は残る」って言ったみたい。

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終わりの見えない侵略戦争─ウクライナ

10歳の少女 タチアナ。
ウクライナの隣国、モルドバ共和国の避難所で出会いました。
戦争が始まって、ウクライナでは成人男性の国外避難は禁止されたため、父親とは離れ離れになりました。国内に残る祖母とも別れ、ついにお母さんと2人きりになりました。

知らない国の、知らない町で、知らない人びとと暮らす避難生活。
いつになるかもわからない、「ただいま」と言える日を待ち続けています。

戦争で家を失う人がいます。
故郷を追われる人がいます。
家族がバラバラになってしまうこともあります。

そんな人たちの命をまもるために、ピースウィンズは行動しています。
水、食べ物、医療、心のケア。
助けを必要としている人に、あたたかい支援を、届けたい。

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避難所でわたしの身体はだんだん弱っていった。

吐き気がしてものが食べられない。

ときどき診療所へ行って点滴を受けて、少し楽になる日もあった。

他の人はもっと遠くの国に行くと言うけど、わたしたちはまだここにいる。

少しでも家に近いところにいたいから。

おばあちゃんが待ってるから。

何をいつまで耐えればいいのかわからない避難生活

生まれ育った国を出て、不安定な生活を始めることで心身に不調をきたす人は少なくありません。
避難所暮らしを非日常として楽しんでいた子どもたちも、次第に気力を失っていきます。

避難すれば何もかも解決するわけではありません。そこから避難民の戦いは始まるのです。

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避難所に友だちはいないけれど、わたしにはマックスがいる。

知らない人をみると吠えてしまうけど、本当はやさしい子。

抱きしめていると、心がとても落ち着く。

お父さんもおばあちゃんも、いまは近くにいないけど、

マックスはずっとそばにいてくれる。

わたしにとって、いちばん大事な家族。

ともに困難を乗り越えていく心の支え

ウクライナ避難民の中には、タチアナ同様、ペットを連れて避難してきた人が大勢いました。
大切な家族の一員として。不安だらけの避難生活を一緒に乗り越える仲間として。
人間だけではない、すべての命が、明日の希望を探して今日を生きています。

いつ戻れるとも知れない、「わが家」での元の生活を願いながら。

戦時下での支援活動は長期戦です。
暴力の猛威のもとで、過酷な環境を堪えている人びとの暮らしは、たとえ似た境遇の人に囲まれていても孤独なもの。
少しでも力になれたらと感じるあなたの思いが、人びとの心の支えになります。

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侵攻から3年

2022年2月24日、ロシア軍がウクライナに対して侵攻を開始しました。
それから3年。
2025年2月時点で、690万人ものウクライナの人びとが難民となり、900万人が貧困下にあります。

ただ、家に帰りたい。家族といっしょに、普通の生活がしたい。
たったそれだけのことが叶わない人びとが、いまも生命の危機にさらされているのです。

ピースウィンズは侵攻直後から食料や衛生用品をはじめとする物資支援や医療支援、心のケアなどの活動を続けています。

キーウの小児病院への爆撃では、破壊された医療機器の代替機を提供、子どもたちの転院先にも衛生用品や粉ミルクなどを届け、安定した療養生活が続けられるようサポートしています。

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ウクライナでの主な支援活動

巨大な暴力に苦しむ人びとの命をまもりたい。

紛争や災害といった緊急事態で最も傷つき、最も厳しい境遇に追いつめられるのはいつも、最も弱い立場の人びとです。
いつどんなときでもそばにいて、助けたい。
支えたい。

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紛争や迫害により
故郷を追われた⼈

1億2000万人
( UNHCR , 2024年5月 )
12年連続の増加

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毎年の災害被害

被害額   約 21兆円
被害者   約 2億人
死者   約 8万1千人
( UNDRR,⽇経新聞 )

世界中で頻発する災害。続く戦争。
緊急事態に迅速に対応し、持続的に被害者を支援するには、あなたの継続的なご寄付が必要不可欠です。
ぜひお力をお貸しください。

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これまでに世界41の国と地域で活動してきました。

1996年の設立以来、ピースウィンズは世界中の難民と、災害や紛争の被害者一人ひとりに寄り添い、必要とされる支援を届けています。
緊急支援だけでなく、人びとの生活が平穏を取り戻せるように、長期的なサポートも続けています。
女性の経済的自立や、健康をまもるための啓発活動を通して、公平で平和な社会づくりにも取り組んでいます。

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2023年1年間に支援を届けることができた人

2,903,733人
+696世帯+306頭+その他 不特定多数

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2023年までに支援を届けられた人

累計26,142,086人
※世帯や地域、動物、学校単位などは含まず

●継続的なご寄付でできる支援(例)

 毎⽉1,200円 / 毎⽇40円 
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被災直後に⽣きのびるための⾷糧等の緊急セットを1世帯に配布できます。

 毎⽉3,000円 / 毎⽇100円 
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ひとりの⾚ちゃんに毎⽇の粉ミルクを継続して届けることができます。

 毎⽉10,000円 / 毎⽇333円 
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派遣される医療チームが携⾏する緊急処⽅薬の約4週間分がまかなえます。

せめて毎日ちゃんと食べて、雨風の心配なく、安心して眠れる場所がある。
厳しい避難生活を支えていく活動には、継続的なご寄付がどうしても必要です。
あなたのご支援が、尊い命をまもります。

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●ピースサポーターになると

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1. 入会セットをお送りします。
年次報告書とニュースレター最新号とポストカードをお送りします。

2. 年に3回ニュースレターや報告書などをお送りします。
災害や紛争地の経過や現地での活動の成果など最新情報をご紹介します。
また、皆さまからのご寄付がどのように使われているのか、分かりやすくご報告します。

●ご寄付は税控除の対象となります

(12,000-2,000)×0.4=4,000円

(36,000-2,000)×0.4=13,600円

※一部自治体において、個人住民税の軽減措置(寄付金控除)の対象となることがあります。
※上図は、税額控除を選択した場合です。控除には限度額があり、実際の税額は所得などにより異なります。

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※特定非営利活動法人ピースウィンズ・ジャパン(認定NPO)へのご寄付は、 寄付金控除など税制優遇の対象となります。

●よくある質問

Q  寄付はどのように使われますか?
A   食料・衛生用品・衣類・生活用品・教材・家電などの支援物資の調達・輸送・配付、給水の手配、被害施設の復旧・建設、医療費、医師・看護師派遣、農業支援、職業訓練、啓発活動、心のケア、ペット支援、現地活動拠点運営、翻訳・通訳、調査、現地の状況を伝える広報活動などにたいせつに活用させていただきます。
※使途や受領後の対応など、寄附金の取り扱いに関しては、ホームページ上の「寄付金等取扱規定」でご覧いただけます。

Q  退会することはできますか?
A   もちろん、ご自由に退会いただけます。また、金額の変更もいつでも可能です。退会のご連絡がない場合は、自動更新として翌月以降もご寄付をいただきます。

Q  領収書はもらえますか?
A   はい、ご希望の方に、毎月のご寄付は毎年1月に前年1年間の領収書を発行しています。ご希望の旨をお申しつけください。

●ピースサポーター様からの応援コメント

何か起きてから反応的に寄付より、少なくても継続支援していくほうが長期的にもこちらの精神的にもなにか清らかな流れだと思いました。 応援する心を私も持とうと思います。(近畿在住)

現地で支援やお手伝いは出来ないけど、お金なら自分が働いてる内は何とか出来ると考えました。 日本から遠く、慣れない土地での過酷な現場で支援されてる皆様を心から尊敬します。 微々たる金額ですが、少しでもお役に立ちたいです。(近畿在住)

応援しています!現地で命をかけて困窮している人々を支援しているみなさんに心からの敬意と感謝をお伝えします。力による取り引きがまかり通る世界情勢下、命、人権、平和という普遍的な人道の大切さを示しているみなさんを誇りに思います。ありがとうございます。(関東在住)

人種、宗教が違っても、同じ地球に生きる仲間、地球人なのです。お互いの違いを認め合う大切さを解ってほしい。壊すのは簡単。失われた尊い命は戻らない。
世界の人々が平和の思いを1つにして、行動していかなければならないのです。
危険と隣り合わせな状況下ですが、世界の関心が低下しないように、現地の方の生の声や惨状を発信し続けてください。応援しています!(甲信越在住)

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あなたのご支援が、苦しんでいる人びとの明日の希望になります。
危機に瀕している命をまもるために、ピースウィンズをサポートしてください。
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※こちらはクレジットカード専用の申込フォームになります。銀行口座からのお引き落としをご希望の方は、口座振替申込書依頼フォームよりご連絡ください。お申込み用紙をお送りいたします。

運営団体について

特定非営利活動法人ピースウィンズ・ジャパン(認定NPO)は災害や紛争、社会構造の変化などによって危機にさらされた命に対して国内外問わず支援活動を行う、日本発祥のNGO(非政府で非営利の民間組織)です。
大西健丞により1996年に設立され、設立以来、世界各地に支援を届け続けています。